デザインフェスタ行くならテンナイン観ようぜ!!
こんにちは、中嶋です。
「芸術の秋」なんてワードを聞くことがございます。 夏のパワフルさにはとても太刀打ちできませんが、 秋は気温がだんだん下がってきて過ごしやすくなるだけではなく、 日照時間が少なくなり、冬に向かっていくのを痛感させられる、 どこか切なく物悲しい季節でもあります。
そんな季節だからこそ、夏に比べれば運動もしやすく、1964年 の東京五輪も秋だったことから「スポーツの秋」 と呼ばれることも多いし、いやいや、 秋の夜長は読書に限るってんで「読書の秋」 なんて言う人もいます。秋の味覚がたくさん楽しめるので「 食欲の秋」という人もいて、いやいや、 芸術を楽しむにはちょうどいい時期だということで「芸術の秋」 と言う方もいます。
そんな「芸術の秋」の一大イベントだと、 私が勝手に思っているのがあります。
11月16日・17日に行われるアート・デザインの祭典「 デザインフェスタ」です。
東京ビッグサイトの西ホールを全て使って行われる大規模イベント であり、ステージでのダンス、バンド演奏、絵画、グッズ、 写真集など様々な「アート」を発表する場です。
その中で、一際異彩を放つ集団(だと思っている)が、 テンナインなのです。
テンナイン。シネマつまり映画と、 パントマイムを融合させた演劇の練習方法「シネマイム」 の専門集団です。
一体どういうことか。 映画のワンシーンを身体表現のみで再現するんですね。 大道芸的パフォーマンスにも応用できるので、 デザフェスや川崎の芸術祭、 早稲田松竹の入口前などでシネマイムをしたり、 ワンマン公演や様々なイベントに出演したりと、 毎年毎年新たな挑戦をしていっております。
はい、私は大好きです。
映画制作を専攻していた大学の一年生だった2012年から、 予定さえ合えば遊びに行っていたデザフェスでしたが、2014年 には、 学校のカメラを持ち出してデザインフェスタを撮ろうと思いまして 、撮っていたところに現れたのがテンナインさんでした。
びっくりしましたよ。
『魔女の宅急便』 のラストシーンを身体表現のみで再現すると言ってるんです。
「はぁ!?あんなのどうやるんだよ」
と、思いますが、やっちゃうんです。身体の表現だけで。小道具無しです。
飛行船が飛んでいくシーンも、キキがデッキブラシで飛ぶところも、キキとトンボが手を掴もうと必死に手を伸ばしている緊迫の場面も、全てやっちゃう。
想像しづらいですよね。でも本当にやるんです。
そして、シネマイム中に「あるある」な要素を突いてくるんですね。「あー、このキャラこんな台詞言ってた」「あ、この動きあったね〜!」って。
ここで笑いが起きる。これはテンナインさんの強みなんですよ。
笑いが起きて、人だかりができると、デザインフェスタでは大変ですよ。もう「膨れ上がる」と言う言葉がぴったり当てはまるくらい見物人が増えてしまう。
こうしたところに、やはりデザフェスという会場の特徴が出ています。
何で入場料を払ってここに居るのかと言えば、楽しむために居るわけです。 そこでなんだか大受けしてて人だかりがすごいブースがあると、気になるでしょ。だから余計お客さんが増えていく。
最初から見てる人、途中から見てる人、 様々な状態のお客さんが見ているので、出来る限りみんな観てるようなメジャー作品がこうした場では求められる。だからメニューを見るとスタジオジブリやハリポタなどがレパートリーに多いんです。
「何だこの人達は!!」
そう思いましたね。ラピュタだとか魔女の宅急便だとかを身体表現だけで再現してるん ですよ。それがまた観ていて楽しい。なんだろうこの魔力は。 弁士役の人のセリフも好きですが、名シーンであればあるほど「 ああ、この人の動きってあのシーンのあれか」 と思うと笑いがこみ上げてくる。キャスティングも楽しかった。 一人が何役もします。建物、炎、水しぶき、通行人、兵隊、主役、 脇役、果ては画面のフレームまで……。
一発でこの人達の魅力に取りつかれました。
このシネマイム、私に文才が無いからですが、 文章で説明するのが本当に難しい。映像で説明、 写真で説明するのが一番早いんですが、でも、何かが違う。
ライブ感が一番なんです。
コンサートや演劇、落語も、生で聴く、 観るのが一番迫力ありますよね。映画を映画館で観る、 それ以上の感動が得られるのが「ライブ」の良いところです。
題材は映画ですが、ものすごく「ライブ」向け。
そんなテンナインが、11月16日と17日にビッグサイトにやっ てくる。本当におススメです。
テンナインを抜きにしても、もし東京、または関東近郊にお住まいで、16日か17日に予定が 空いている方。 アートだとかライブに興味のある方はぜひデザインフェスタに足を運んでみてほしい。退屈しないと思います。1日で回りきれないかもしれないし。
で、 そこで毎回交通整理が必要になるほど盛況になる団体が居るって事も、覚えておいてください。
☝︎Youtubeに魔女の宅急便の動画もアップしたので、 ぜひそちらで一度見てみてください。 多分私の駄文よりもよくわかります。
ではまた!!