『みちのくの星空の下に』感想
著作・国吉嘉男先生
表紙イラスト さしみ先生
このコンビは凄かった……!
Twitterのタイムラインに、本作の表紙を担当されているさしみ先生の描いた表紙イラストが流れてきて、それで本作を知りました。
みちのく・青春・星空・そしてイラストの女の子の何とも言えぬ魅力。各要素が非常に魅力的です。目にしたのは何かの縁としか思えないほど、「読みたい」欲が収まらない本でした。
いざ購読すると、文体が優しくてスラスラ読み進められる。小説を読み慣れてない人にも読みやすいようにしている配慮が伝わります。実際、そうした人達にこそ読まれて欲しいと思って書いているのだろうなと感じました。私の場合は下手の横好きと申しますか、馬鹿なのに文章をダラダラと書きすぎる悪癖があります。本作を読み込んで勉強しなきゃいけません。
本作は、大阪に住む男子高校生の浩也と、岩手に住む女子高生の友梨子と言う、2人の主人公の遠距離恋愛を描いた青春恋愛小説です。彼女が欲しくてたまらない浩也と、過去の恋愛のトラウマで恋をするつもりが無い友梨子が、修学旅行のファームステイで出会い恋に落ちていく話で、非常に瑞々しい内容となっています。
私も学校を相手に写真撮影をしたりするカメラマンなので、林間学園等のファームステイはよく撮影していました。
ELTやGLAY、XJAPANなど90年代の音楽シーンに絶大な影響を持つバンドが沢山出てきます。これらのバンドのファンにはたまらない本では無いでしょうか。
特に私はXJAPANが大好きなので、「国吉先生、Xを出してくれてありがとう!」といった心境です。
是非ご一読下さい。